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ケーススタディ

「自分との時間」と「他人との時間」を管理する

ワークライフバランス(仕事と生活の調和)の研修やセミナーでは、自分が何を優先したか、何に時間や意識やエネルギーを向けたいのか、自分の価値観を知ることからスタートする。自分のありたい姿が明確でないとせっかく確保した時間をどう使っていいかわからないなんてことになりかねないからだ。その上で、タイムマネジメント(時間管理)やストレスマネジメントを合わせて提供する。

最近、ある企業でやったタイムマネジメントの研修。仕事の時間が私生活の時間を限りなく浸食し、それによってストレスが増大している姿が浮き彫りになった。仕事と生活のバランスが取れない原因として「人員不足」「後輩の仕事が遅くて仕事を任せられない」「仕事量が多すぎて終わらない」などがあげられた。

時間管理を考える場合2つの視点が重要となる。「自分との時間」と「他人との時間」をどう管理するか、だ。ワークライフバランスに満足している人の多くは、「自分一人の時間」をうまく確保し、その中で考えたり準備をしたり段取りをしたり、あるいはリフレッシュをしている。自分との時間をしっかり確保し有効に活用するためのスキルや情報を収集し実践する。それが時間管理の第一歩。とはいえ、自分なりにスケジュールを立てても突発的な仕事や上司からの急な指示、顧客の予定を優先せざるを得ない状況などがあり、結局自分ではコントロールできないこともしばしば。仕事というのは、そのほとんどは他人との時間で成り立っている。だからこそ、「他人との時間」の主導権をどのように握るかは重要だ。「他人との共同作業」をうまくこなすコツはコミュニケーションにある。

日頃から自分の仕事の状況を開示しチームの状況も共有しておけば、突発的なこともある程度予測可能となる。たとえば家族の写真をデスクに飾り、行事や記念日などの情報を伝えておけば上司も無理な残業を頼みにくくなるだろう。いつも無理をいう顧客には、先手先手で連絡を入れ予定の主導権を握る。特にトラブルが発生しそうな場合はこまめな連絡が不可欠だ。自分を知ってもらい、相手を知る。実はコミュニケーションの質を高めることこそが、タイムマネジメントの基本となることを意外と知らない人は多い。

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