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ケーススタディ

「聴く」ことから始まるコミュニケーション

コミュニケーションの基本はまず「聴く」こと。「人の話を聴く」というのはシンプルだが、実はとても難しい。特に管理職を見ていると、伝えるスキルが上がる一方「聴く」スキルは段々落ちていくようだ。 先日も、「女性の部下とはどうもコミュニケーションが取りづらい」という男性管理職がいた。何を言っていいかわからないし、ヘタに声をかけるとセクハラになるかもと思うと、気軽に声をかけられないというのだ。彼にとってコミュニケーションとはどうやら「自分の意見を伝えること」らしい。しかし、当然ながらコミュニケーションは双方向。どれだけたくさん伝えても、相手に届かなければそれは伝えていないことと一緒。コミュニケーションの質と量を高めるのは、「聴く」ことからはじまる。同時に、相手から答えを引き出す「質問力」も重要。「結婚はまだ?子どもはどうするの?」ではなく、「今後のライフプランを聞かせてくれないかな」「仕事と家庭の両立は大変だと思うけど、どう考えてる?」と聴くことで、自分の知りたい答えを引き出すことができる。質問の引き出しを沢山用意しておこう。

また、私たちは、話をきけなくするリスニングブロックというものをもっている。たとえばこんなことはないだろうか。
(1)ついアドバイスしたくなる(人の話を少し聴いただけで後はアドバイスに突入!)
(2)相手の話を奪う(相手の話はすべて自分の体験。相手は最後まで言わせてもらえない)
(3)自分を正当化する(自分への批判や間違いを認められず「私は正しい」と正当化する)
(4)話題を変える(自分の関心のある話題に次々と変えていく)
(5)選別する(関心のあることだけ聞いて、後は聞いていない)
(6)決めつける(「あの人の言っていることは絶対○○だ!」 )
(7)相手の心を読む(言葉の裏を読んで勝手に解釈する)などなど。

これらのリスニングブロックは、思考スタイルや性格とも関連しているが多くの人が持っているものだ。「相手の話をしっかり聴けているだろうか」、と常に自分に問いかけ、客観的にコミュニケーションスタイルを見つめなおしてみよう。それだけであなたのコミュニケーションの質はぐっと上がるだろう。 かくいう私も「聴かない」人だと言われることが多く、反省しきり。日々修行の毎日だ。

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