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ケーススタディ

「活」の場を得る転職

 最近私のクライアントの中で特に活き活きと働いている2人の人事部長A氏、B氏の話を紹介したい。

2人とも転職組、A氏は入社してまだ2年、B氏はまだ入社1年、A氏は繊維商社から食品メーカーへ、B氏はサービス流通業界から窯業メーカーへと、全く違う業界からの転職である。 実は、私はお二人とも前職から存じ上げていた。以前の会社では実力・個性が発揮しきれていないことも含めて。 転職先の企業は、両社ともにそれぞれ多少の背景は違うものの、組織を活性化させるべく人事制度を一新したいという期待感でA氏、B氏を人事の責任者として迎え入れたそうだ。 そしてお二人とも新しい職場に移られてから、私にお声を掛けていただき、人事関連施策の様々なお手伝いをするようになった。

活き活きと頑張っておられる要因は何か、私なりに考えてみた。
まずA氏、B氏ともに共通して言えるのは、人事担当役員(実は社長や副社長)からの信頼を得ているということ。大きな目的だけ与えられ、その施策構築は任されている。コミュニケーションが取れているので施策構築の際はその大目的は見失わない。 以前の会社では上層部からいちいち指示やチェックが入り自己裁量の幅が少なかった為、彼らの能力の発揮の場が少なかったし、各論に走りがちなところもあった。 もう一つは、会社の戦略推進のスピード感とお二人の業務を進めるスピードが合っているということ。私はこのスピード感というものは意外に大事なことだと思う。遅すぎると無能者呼ばわりされるし、早すぎると変人呼ばわりされることもよくある話である。 そして最後に、お二人は決して偉ぶらない、知ったかぶりをしないということ。人事施策構築を任されているからといって、独善的に活動するのではなく、現場の意見を聞いて、そして不得意分野は専門家の知恵を借りて、この会社には今一番何が必要なのかを一生懸命考えている。その姿勢が人事担当役員だけでなく他の部門のマネジメント層にも受け容れられているように思う。

今後彼らも色々あるだろうが、上記の要素が続く限り活き活きと活躍し続けるのではと思っている。

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