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ケーススタディ

思考停止キーワードから抜け出そう

 自分の頭で一所懸命考える。間違ってもいいから自分の意見をとにかく伝える。思考力はビジネスの基本だ。けれど、この「考える」ということが案外機能していない職場は多い。
先日、ある企業の研修をしたときのこと。30代の比較的若い世代が中心だったが、全体的に元気がない。ファシリテーションを使って話し合いを活性化するという演習でも一向に盛り上がらない。「できない理由」や会社や上司に対する愚痴や不満は山のように出てくるのだが、「では、どうすればよいか」というとぴたっと議論がとまる。思考が停止してしまうのだ。聞けば、社内会議ではほとんど上司の独壇場で、そもそもフランクに議論をするという習慣がない。また、部門間のコミュニケーションが悪く問題の本質を話し合う機会がないという。意見を言ってもまともに聞いてもらえないから、発言してもムダ。そんな気持ちが蔓延しているようだ。
だからこそ、私を呼んでいただいたのだろうが、30代ですでにこのような状況では、組織としては結構大変だ。

ビジネスコンサルタントとして活躍している船川淳志氏は、このような状況を「思考の4大生活習慣病」と呼んで警告を発している。 その内容は次のようなものだ。
1)思考の放棄症:「これだけの情報では無理ですよ。」などと言って自ら考えることをやめてしまう
2)思考の依存症:「だって、部長が言ってますよ」と人の頭に頼ってしまう
3)思考の歪み:推論の過程にムラや無理のある
4)思考の偏り:特定のことについては効果的に推論できるが、ちょっと専門分野がそれると思考力が機能しなくなる
(考えるプロが明かす「思考の生活習慣病」克服法 講談社船川 淳志 (著)より引用)

一度この病気にかかると、自分の頭で考えることをしなくなってしまう。口癖は、「ムリ・ムダ・お金がない・時間がない・どうせできっこない」。これらの言葉は強い力を持つ。一度口にしたとたん、それは現実のものとなり、問題解決は不可能となる。そうならないために必要なこと。それは、「WHAT If(もし仮に・・・なら)という発想を持つことだ。
もし制約条件がなかったら何が可能か?どんな状態が理想の姿なのか?モノの見方を少し変えるだけで、違う視点に気づくだけで、全然違う世界が広がることがある。
すべての基本は、自分の頭で考え抜くこと。そこからしか未来は見えてこないのだ。あなたの思考を止めるキーワードはなんだろうか。まずはその言葉を今日から封印しよう。

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