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ケーススタディ

人生は選択の連続だ。51対49で進んでいこう。

先日、ある大学で講演をしたときのこと。終了後に一人の女子学生が相談にやってきた。
現役4年生で、すでに5月に内定が決まったとのこと。それも自分の希望する会社なのだという。けれど浮かない顔をしている。どうもその業界にいる先輩からいろいろ話をきくうちに不安になってきたようだ。

IT 関連のその会社は現在急成長していて学生の人気も高い。とはいえ、仕事内容はとてもハードで、女性社員といえども毎日深夜まで残業があり、休日出勤も当たり前と評判の企業。やりがいはあるが相当厳しそうだ。面接のときにも仕事は決して楽ではないと念を押されたらしい。それでも、自分のやりたい仕事がそこにあると思いチャレンジし、見事に内定をゲットした。と、そこまではよいのだが、最近その会社から転職した先輩と久しぶりに会い、仕事の厳しさを聞くにつれ、「いくら好きなことでも体を壊すような働き方はしたくない。もうすこしゆとりのある会社を受けなおしたほうがよいだろうか」と悩み始めたのだ。
内定をもらって半年。就職活動を再開するならもう時間がない。そう思うとだんだん焦りにも似た気持ちになってきたようだ。

「好きな仕事・好きな会社ではあるが、超ハードで体を壊すかもしれない会社」と「好きな会社・仕事ではないが、楽でゆとりをもって働ける(かもしれない)会社」。どちらを選ぶかは、その人の価値観や考え方次第だろう。ただ、言えることはどちらも仮定でしかないということだ。「もし~だとしたら」「○○かもしれない」人生にはいろんな選択肢がある。

・もし好きな会社にはいったら
Aパターン 思ったとおり忙しいが、やりがいを持って楽しく充実した人生を送れる(かもしれない)
Bパターン 思ったよりゆとりがあり、楽しく働ける(かもしれない)
Cパターン 思ったとおり働きすぎて体を壊して退職する(かもしれない)

・もしラクな会社に入ったら
Dパターン ラクでゆとりを持って楽しく働ける(かもしれない)
Eパターン ラクでゆとりはあるが、充実感ややりがいは感じられない(かもしれない)
Fパターン ラクだと思ったら実はとっても忙しくてやっぱり体を壊して退職する(かもしれない)
そのほかにも多様な「もし~」がある。未来はだれにも予測できないけれど、自分の望む未来を創る事は可能ではないだろうか。結局は、自分がその現実をどう受け止め、どう向き合うかによって事実は変わってくるのだ。不安や恐れはあるけれど選んでみる。51対49のほんの2%の自信しかないけれど、とにかく前に進んでいく。「どうなるんだろう?」ではなく「なんとかなるさ」そんな気持ちでいれば、きっと未来は開けると思う。

やがて不安そうだった彼女も「やっぱり好きな会社でがんばります。今辞めると後悔しそうだから」とにこやかに笑ってくれた。
私には何もできないが、あなたの選択を心から応援します。

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